システムに合わせる という考え方

見た目は変わっていませんが、今日からこのサイトのシステムの使い方を大きく変更しました。

このサイトは、Geeklog という CMS で作成しています。
CMS を使うと、こんな小さなサイトでも複数人数で手軽にメンテナンスができてとても便利……の予定でした。
が、いくつか不満があったので、もっと使いやすい CMS を探すことになりました。

元々は Xoops という CMS を使っていましたが、多機能すぎて使わない機能が多かったので、1年ほど前に新しいCMSの調査をしました。
その時に数あるCMSの中から結構悩んで Geeklog を選択。

サイト構築と設定を入社したばかりの新人にさせて、PHP の勉強にもなるだろうと、一部標準では出来ない機能等をカスタマイズさせました。

せっかくの OSS なのだから、そのまま使うのではなく、自分達に使いやすいように改造して使う。システムにあわせて我慢するのは良くない。
使う人に合わせたソフトウェアを構築する仕事をしているのだから、自分達が我慢してシステムに合わせる様な考えじゃいけない。ということも新人に伝えたかった。

しかし、そのカスタマイズが酷いもので、Geeklog のもっている機能を殺して PHP のコーディングで見た目だけそれらしくしているというもの。
とにかく、ソフトウェアの機能を無視した強引なカスタマイズ。なんのためのCMSか解っていない。

Geeklog で再構築する手間と、新しい CMS に手を出す手間が変わらなさそうなので、今回新しい CMS を探すことにしました。

調べ始めて驚いたのは、とにかく CMS の数がすごい。
数だけでなく、全体的に昨年よりも完成度が上がっています。
比較サイトの情報を参考に、デモサイトがあれば確認し、その中でいくつかをダウンロードして実際にサイト構築のテスト等々を行いかなり疲れました。

今後のシステム開発の参考にもなるし、新しい技術に触れるのは基本的に楽しいのですが、とにかくバラエティに富んでいて、調査しているとだんだん頭が追いつかなくなります。

それぞれのCMSで、サイト上の情報の考え方が違うので、その違いを考えながらサイト構成を考えるのは結構面倒です。
いくつかのCMSをピックアップして比較した後に、 Geeklog の最新版も、あらためて検討してみることにしました。

素の Geeklog は、今まで使ってたものよりもはるかに使いやすかったです。
今までのカスタマイズを捨てて、データだけを移行しいくつか設定したらほぼ以前の状態を再現できました。
一部プログラムにも手を加えたけど、以前のカスタマイズ量に比べれば小さなもの。

結局振り出しに戻る。1年前に Geeklog を選択したのは正しかった。ただ、カスタマイズの指示がまずかった。
システムに合わせるのではなく、システムを自分の目的に合わせるという場合、その対象となるシステムを理解して、バージョンアップ等にも対応できる範囲でカスタマイズしないといけない。
使う側の都合と、システム側の都合の妥協点を間違えると、結果的に使えないシステムになってしまう。

私が「システムに合わせる」という考え方を否定的に使うことが多いので、聞く人に勘違いさせてしまっているような気がしてきました。
「業務にシステムを合わせる」いうニュアンスに表現方法を変えよう。反省。

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