Claude Code依存症になった話
こんぬるわ！入社2年目の松尾です。オヤブンにビビりながらポケモンZAをプレイしています。
留意点
この記事は2025年11月頃に書いた記事です。
AI開発における流行り廃りや私が使うツールは頻繁に変わります。Claude Codeは3ヶ月くらい使ってます。
普段はWeb系のシステムのフロントエンドとバックエンドの開発を行っています。
導入に関しては、他に詳しい記事が沢山あるので割愛します。
Claude Codeとは
簡潔に書くと、CLI上でClaudeを使えるツールです。
ファイル操作はもちろん、コーディング作業でとても活躍します。
VSCode拡張機能やWeb版もあります。
詳しくは公式サイトを見たり検索したりしてください。
なぜClaude Codeに依存しているのか
- Claude自体が結構周りのコードと合うコードを書いてくれるため。
- Serenaを使って雑な指示でも良い感じのコードが書けちゃうようにしたため。
- 辻褄が合った思考が得意で、私が書くよりバグが少ないため。私がリファクタリングするよりClaude Codeがリファクタリングした方が確実だという感触があります。
他のAIツールと比べた感想
Cursorと比べると、Claude Codeの方が結構周りのコードを読んでその記法に合わせて最低限のコーディングをしてくれる気がします。
Cursor CLIのGPTは周りのコードに合わせられていないのと、読む時に理解が難しい書き方をされる印象で、Gemini CLIのGeminiはあまりコーディングに向いていない印象でした。
使っているコマンド
入力の最初に「/」を入力すると出現します。
/init
プロジェクトを読んでCLAUDE.mdを生成してくれます。
CLAUDE.mdというのは、プロジェクトに置いておくとClaude Codeが自動で読むファイルです。
既にコードがある状態で、CLAUDE.mdの書き方とかが分からなかったり気が進まない場合におすすめです。AI自身がコーディングに必要な情報を取ってきてまとめるんだろうなと思っていて、私はやった方が良いと思ってます。もちろん人間が修正や追記するのも大事です。/resume
前のセッションの会話内容を復元できます。ターミナルを閉じても安心です。VSCode拡張機能だと、上の方のプルダウンから復元できます。/model
使うモデルが変えられます。十字キーで選択します。
実は選択肢にないのも選べる場合があります。私は/model Sonnetと指定しています。/mcp
使ってるMCPの確認ができます。/theme
カラーテーマが変えられます。
Claude Codeをインストールした時にテーマを訊かれはしますが、後で変えたくなった時に使えます。バリエーションは全然無いです。Gemini CLIはDraculaとかあって良いなって思ってます。/stickers
Claudeのステッカーが買えるページに飛びます。PCに貼りたいです。
他のコマンドは特に使ってない気がします。便利そうなコマンドが沢山あるみたいなので自分で調べてみてください。
使っているMCPサーバ
MCPサーバを簡単に言うと、AIが他のツールに接続できるようにするサーバのことです。
使うには入れるだけじゃなく設定等が必要ですが、長くなるのでこの記事では割愛します。
Serena
Serenaはセットアップ時にプロジェクトのソースや仕様書をインデックスして参照しやすくします。コーディング時は、こちらの指示を翻訳して関連するコードをインデックスから検索し、必要な部分のソースだけを切り出してLLMに送信します。RAGみたいな感じです。
これを使った結果、精度が高くなりトークン数や使用量が減ると聞いて導入しました。
精度はとても高くなったなという気がします。これ無しじゃ大規模なコードが触れません。それだけでなく、〇〇の画面のソースのような雑な指示で適切なコードを取ってきてくれるのですごく助かっています。
使用量に関しては、大幅に減った感触はありません。
Playwright MCP
Playwright自体はE2Eテストのライブラリです。
このMCPを用いると、AI自身がブラウザを操作することができます。ということは、AIにWebシステムのテストをさせることができます。なんと、スクリーンショットを撮ってAIが見たり、HTMLのソースを取ってきたり、開発者ツールのエラーを見たり、JavaScriptの実行ができたりします。
現在、私はAIに開発させた後、これでAIにテストさせたり調査させたりすることを試しています。
プロジェクトで固定でテストする分はちゃんとPlaywrightのコードを書いた方が良いとは思います。
コミュニティ版とMicrosoft公式版があるようで、コミュニティ版を入れちゃってたので最近公式版を入れなおしました。公式版の方がブラウザをスムーズに操作してくれるのでオススメです。
他にできること
Cursorでもできることですが、AIがコマンドを流してくれるのは強いなと思っています。ClaudeがDBにSELECT文などを流してデータを見てくれます。仕様書一枚でClaude Codeに任せてもコマンドを使ってコードを実行する環境を作ってくれて動いてしまったりします。
自分でも会話中の先頭に「!」を入力することでコマンドを流せます。この結果を Claude に読ませることが可能で助かってます。
会話中にShift + Tabを押すことで、plan mode、edit mode、通常モードの切り替えができます。plan mode は計画を立てるモードです。実装にあたって不明点を質問してくれたり、いくつかの実装方法を提案してくれたりした後、最終的な実装方針を出してくれます。edit modeは編集するモードです。自動的にClaude Codeの編集が適応されていきます。
使用フロー
私が実際Claude Codeを使って開発を進めている手順を紹介します。
大きな新規機能
- データベース定義ファイルをER図作成ツールからMarkdownに出力します
- 上記ファイルをプロジェクト内に置きます
- 機能の要件と実装する手順を書いたファイルをプロジェクト内に置きます
3.のファイルを指定してAIに読んでもらいます- AIに不明点とかを訊きます
- 不明点についてどうすれば良いかを仕様書に追記します
- この仕様書を書くフェーズでAIを使って文章生成しないのがポイントです。AIを使うと文章が冗長になってこちらの言いたいことが伝わらないなと感じているためです。(AIで生成できるように試してはいます)(リバースエンジニアリング的な場合だとAIを使って良いこともあります)
- AIの不明点が無くなったら実装してもらいます
- テストをして直してもらいます。ここでAI自身にテストして直してもらうこともあります。
- Gitの差分を見てソースレビューして直してもらいます。
- 都度、AIの出力に共通して悪い部分があったり、共通仕様書に書いた方が良いなと思ったりしたところは追記していきます
小さな追加機能
機能を追加したい画面のソースを読んでもらいます。
ファイル指定する場合
@ExampleFormType.php のソースを読んでください雑な指示
〇〇の画面のソースを読んでください
機能の概要を伝えます
ここに〇〇の機能を追加したいです。実装方針を立ててください。実装方針を出してくれるのであれこれ言って方針を固めます
実装してもらいます
それで実装お願いします！テストしたりソースレビューしたりして直してもらいます
使用量
私は使用量の確認にccusageコマンドを使わせてもらってます。作った人の記事
公式で使用量を見ると細かい数字や過去に遡って見られないので結構助かってます。
Opus4.1を使いまくってた時期は一日2回とか制限に引っかかりながら使っていましたが、Sonnet4.5が出て使いだしてからは、トークンを2倍使っても制限が全く来なくなりました。Opus4.1とSonnet4.5は精度とかもあまり変わらない気がしているので、引き続きSonnet4.5を使っていきたいです。
悪い所
業務効率化のためにAIを使っていますが、まだ作業時間が短くなった実感があまり無いです。手でやった方が早いなと思う場面もあるため、そこは臨機応変に対応すべきかなと思います。
まだ弱い部分は、印刷レイアウトや細かいレイアウトの調整ぐらいだと思ってます。
大まかなレイアウトはUIフレームワーク使ってると大体統一される印象です。しかし、細かいレイアウトに関しては自分でCSS書いた方が速いです。
解決法などご存知でしたら教えていただきたいです。
それと、コードの質はこちらの知識量に依存していると感じています。例えば、私はずっとフレームワークを使っており、フレームワークにセキュリティを任せているため、セキュリティに関するコーディングの知識に自信がありません。そのため、フレームワークを使わない場合にセキュリティを考慮したAIへのプロンプトの書き方やAIへの正しいソースレビューの仕方が分からないということが発生します。
最後に
この記事は文章のチェックや順番の相談にAIを使ったくらいで、全部私が書きました。
MCPのセットアップは色々調べても難しかったので記事にしたいです。
エディタはまだCursorを使ってます。用途はソース見たり軽くソース直したりフォーマットに使う程度です。軽いものに移行したいですが、Cursor Tab機能が結構気に入っているし、テーマや拡張機能を良い感じにしちゃったので手放せません。
この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。